パーツモデルの失敗談

パーツモデルのお仕事をはじめてからこれといった失敗はほとんどありませんが、どうしてもひとつだけ忘れられない失敗がありました。

カメラテスト前日

翌日にパーツモデルのカメラテストを控えた私はヘアーサロンで髪のメンテナンスをしていました。丹念にシャンプーをしてもらって、いい香りのするトリートメントもしてもらって最高のカメラ映りになるようにヘアメイクさんも一生懸命頑張ってくれました。

パーツモデル見出し長かったメンテナンスが終了するとヘアメイクさんが一言、「明日はカメラテストですので、今日はご自宅での洗髪は控えて下さいね。明日、メイクルームで僕が一から綺麗に仕上げていきますので。」

私は「分かりました。」と返事をして帰路につきました。その時刻はちょうど帰宅ラッシュの時間帯でした。電車はとても混んでいて、車内はどんどん暑くなってきました。

その暑さといったらハンパありませんでした。汗が吹き出て来て、なんだか具合いも悪くなってきてしまいました。それに加え、先ほどしてもらったばかりのトリートメントの香りがきつく感じられ、私は完全に酔ってしまいました

頭が痛くてクラクラするし、悪酔いもして今にも吐きそうな状態です………。

電車から降りて・・・

やっとのことで電車から降りた私が向かったのはお化粧室。間に合ったと思って下を向いた時、長い長い髪の毛が顔の前に垂れてきてしまったのですがそれをかきあげる暇もなく………色んなものが逆流してきてしまい髪の上に嘔吐してしまいました。

今さっきメンテナンスをしてもらったばかりなのに………。今日は髪を洗っちゃいけないのに………と途方に暮れながら家に帰りました。ヘアメイクさんとの約束を破って髪を洗ったのは言うまでもありません。

次の日スタジオにてまず私が一番初めにしたことは、ヘアメイクさんへの謝罪でした。 「昨日、髪の毛に吐いてしまったので洗ってしまいました。ごめんなさい」と素直に言いました。

ヘアメイクさんは「別にいいですよ。」と笑って許してくれたのですが二言目には、「どうやったら髪なんかに吐けるんですか?随分ヘビーなことしますねぇ。」とおっしゃいました。

私は吐こうと下を向いた瞬間、長い髪がダラーっと垂れてきてしまったお話をしながら、「これが短い髪だったらこんな失敗はしなかっただろうにな。」と心の中で思っていました。